消費者調査に基づく小型電気電子機器の静脈フロー推定

本研究では、ビデオテープレコーダー、DVDプレーヤー・DVDレコーダー、ビデオカメラ、デジタルカメラ、液晶テレビ・プラズマテレビ、携帯電話、ノート型パソコンの小型電気電子機器7品目に関して、インターネットアンケートに基づき、退蔵状況と退蔵製品・中古製品に係るフロー量を考慮した静脈フローの推定を行った。その結果、製品入手に占める中古製品の比率は1%～18％、排出製品のうち中古品として再使用されている可能性のある製品の比率は20%～65%、使用されなくなった製品が退蔵される比率は11％～61％、家庭から排出される製品のうち一時的に退蔵されている製品の比率は10％～57％と推定された。また、2008年における排出台数の5年～10年分、使用済み発生台数の7年～27年分が家庭で退蔵されていると推定された。