ヘキサブロモシクロドデカン(HBCDs)の異性体別環境動態モデル

講演予稿
江口 剛史; 平井 康宏; 酒井 伸一 (2010) 環境化学討論会講演要旨集, 19: 250-251

【はじめに】

臭素系難燃剤の一種であるヘキサブロモシクロドデカン(Hexabromocyclododecane:HBCD)は 難分解性や高蓄積`性、毒性、長距離移動性が懸念されているため、国内外で多く規制されており、こ れらの性質に関する研究は多く見受けられる。HBCDには3種の異性体(α-,β-,γ-)が存在す るが、これらの性質を異性体別に評価した知見は少ない。そこで、HBCDが環境中にどれだけ蓄積す るかについて環境中濃度を用いて評価するために、HBCDの異性化を考慮に入れた環境動態モデルを 作成してHBCDの排出後の挙動を異性体別に推測した。

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