光フェントン型反応による廃水中の有機物の完全酸化分解機構の検討

講演予稿
中川 浩行; 山口 笑美 (2010) 化学工学会第42回秋季大会, pp. E109

 1. 緒言
フェントン反応は、コストが安い上に分解力が高いことから、廃水中に有機汚染物質を分解する方法として期待されている。しかしながら、一部の有機物が処理水に残留してしまうため、二次的な廃水処理が必要となるのが欠点である。フェントン反応中に光を照射する光フェントン型反応は、残留有機物の濃度を飛躍的に減少できる手法として報告されている。本研究では、フェントン反応で生成するシュウ酸に着目し、フェントン反応で酸化分解反応が停止する機構を考察するとともに、光の照射による有機物の分解機構ならびに反応条件が完全酸化分解速度に及ぼす影響を検討した。

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