京都バイオサイクルプロジェクト ガス化メタノール合成技術開発(第3報)

講演予稿
中村 一夫; 堀 寛明; 酒井 伸一; 原田 等; 井藤 宗親; 鮫島 良二 (2010) 廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集, 21: 313-314

1. はじめに
京都バイオサイクルプロジェクトは、地域の廃棄物系・林産系バイオマスをエネルギー資源として利用し、二酸化炭素排出量を削減するとともに熱、電力、液体燃料等としてハイブリッドに活用する再生可能資源の地域循環に関する実証を目指している。京都市では既に廃食用油からバイオディーゼル燃料(脂肪酸メチルエステル)を製造する廃食用油燃料化施設が稼動している。そのバイオディーゼル燃料製造工程では副資材として化石資源由来の工業用メタノールを使用しているが、これをバイオマス由来のメタノール(以下、バイオメタノール)に置き換えることで、バイオディーゼル燃料を真にカーボンニュートラルな燃料とすることができる。メタノールはCO とH2 から合成されるが、バイオマスをガス化することによってCO とH2 を含んだガスが得られるため、バイオマスからバイオディーゼル燃料製造に必要なバイオメタノールを合成することが可能である。本報では木質系バイオマスを高効率にガス化しメタノールを製造する技術の実証試験について報告する。

Keywords:

ガス化; メタノール; 液体燃料

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