記憶媒体、照明及びカード類の分別回収に関する基礎調査

講演予稿
山下 真貴子; 浅利 美鈴; 酒井 伸一 (2010) 廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集, 21: 89-90

1. はじめに
今日、家庭で使用される製品は多岐にわたるが、家庭でも広く使用される記憶媒体や照明、カード類についても、製品・技術開発に伴い新製品への移行が見られる。例えば、ビデオテープは再生劣化がなく長期保存にも強いDVD-ROMへ、蛍光管は長寿命で消費電力の少ないLEDへの移行が見られる。情報を瞬時に読み込むICカードや磁気カードも普及・拡大してきており、例えばICカードの2007年の生産量は2003年の3倍に値する1億8千万枚と増加傾向にある。
しかしながら含有物質等の性状が把握されていない製品も多く、さらに製品の家庭への流入や、滞留、使用後の排出や排出後の処理に関する実態も十分に把握されていないのが現状である。蛍光管には水銀が含まれており、ビデオテープについては難燃剤由来と思われる臭素やアンチモンが検出されたという報告1)があるが、それらの次世代製品であるDVD-ROMやLEDの性状やフローについての詳細は把握されていない。
そこで本研究では、有害性及び資源有効利用の観点から記憶媒体、照明及びカード類のフローを把握するための基礎調査として、11政令指定都市の市民にアンケートを行い、保有状況・排出状況について考察を行った。

Keywords:

記憶媒体; 照明; カード類; 消費者; 排出状況

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