吹付けアスベスト除去費用簡易推計モデルの構築

講演予稿
水嶋 周一; 平井 康宏; 酒井 伸一 (2010) 廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集, 21: 565-566

1.研究の背景と目的
吹付けアスベストが残存している建物は、日本では延べ床面積1,000m2以上のもので現在約6,000棟存在するが、年代別にどの程度使用されてきたか、建物内にどのくらいの割合で使用されているのかということは、非常に把握が困難な情報である。一方、現在では建物に含まれるアスベストは負の遺産として捉えられ、除去費用を事前に計上しなければならなくなっている。そのため、企業の信用維持や資産価値などを把握する上で、除去費用を把握することの社会的なニーズは高い。
こうした背景を踏まえ、本研究では現在、日本において吹付けアスベスト使用建物が建築年、構造別にどのくらい残存するかを把握すること、除去費用を簡易に推定する方法を考案し社会的ニーズにこたえることを目的とした。

Keywords:

吹付けアスベスト; 使用率; 使用面積割合; 除去費用
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