家庭系生ごみ分別収集参加のロジスティック回帰分析

講演予稿
松田 健士; 矢野 順也; 平井 康宏; 酒井 伸一; 堀 寛明; 山田 一男 (2010) 廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集, 21: 61-62

1. 背景と目的
現在、温室効果ガス削減等の観点から生ごみや紙ごみを分別収集し、バイオガス化によるガスエンジン発電やコンポスト化による堆肥利用を行うことが国内外で検討・導入されている。しかし、分別収集を導入しても住民の分別参加率が低く収集量が計画値を大きく下回る場合、システムの運営は困難になる。また、温室効果ガスの削減効果も参加率に大きく左右されるため、参加率に影響する要因を把握することが重要である.
京都市では2008年10月から2009年9月まで「生ごみ等の分別収集によるエネルギー生成モデル実験(以下、モデル実験)」が実施され、生ごみ分別収集の実態調査や再資源化技術の実証試験が行われた。モデル実験では生ごみ等分別の専用袋が約2,000世帯に配布され、週2回通常の家庭ごみと同一の収集日に収集された。
本研究では、まず京都市のモデル地区の住民を対象としたアンケート調査結果のクロス集計を行い生ごみの発生抑制行動と生ごみおよび紙ごみの分別行動の関連を考察した。また、生ごみの分別収集参加に影響する要因をロジスティック回帰1)により分析し、各要因が分別参加率にどの程度寄与しているかの検討を行った。

Keywords:

生ごみ; 分別収集; ロジスティック回帰; 発生抑制

URL:

EDIT