家庭系生分解性廃棄物の資源化・減量行動のLCI分析

講演予稿
松田 健士; 矢野 順也; 平井 康宏; 酒井 伸一 (2011) 第6回日本LCA学会研究発表会講演要旨集, pp. 192-193

1.はじめに

資源有効利用、温室効果ガス(GHG)削減の観点から、国内外で厨芥類を中心とした家庭系生分解性廃棄物の資源化が検討されている。生分解性廃棄物を家庭ごみから取り出す方法としては分別収集や施設での機械選別が検討されている。また、実際に厨芥類の分別収集を行っている自治体では、家庭系厨芥類の発生量が減尐するという報告がなされている1), 2)。一方、厨芥類に含まれる食べ残し等の"食品ロス"の回避は大きなGHG削減効果を持つため3)、この厨芥類の減尐が食品ロスの回避によるものであれば分別収集の大きな副次的効果となりうる。しかし家庭系厨芥類の減量行動として他にも水切りの促進や自家処理の増加などが考えられ、いずれの行動も分別収集の導入がきっかけで促進される可能性がある。 そこで本研究では、まず分別収集とごみ減量行動の関連を調査し、次に資源化の効果に加えて食品ロスの回避、厨芥類の水切りおよび自家処理という3つのごみ減量行動の効果をLCI分析により評価した。

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