家庭系広告媒体由来廃棄物の発生抑制に関する研究

講演予稿
李 鎔一; 矢野 順也; 浅利 美鈴; 酒井 伸一 (2011) 廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集, 22: 1-2

1. はじめに
廃棄物対策において再資源化対策は一定の成果を上げてきている。次の一手として、再資源化の上位対策に位置付けられる発生抑制対策が課題となっている。本研究では発生抑制等の検討対象として家庭系広告媒体由来廃棄物に着目した。家庭系広告媒体由来廃棄物とは、家庭から排出される折込広告やDM(ダイレクトメール)、カタログ、パンフレットなど、主に広告・宣伝を目的として家庭に流入
し、廃棄されるものである。これらの広告媒体は受け取り手にとっては無料であり、また、受け取り手の意思とは無関係に取得してしまうものも多いことから、発生抑制の余地があると考えられる。しかし、その発生や流入、処分実態および受け取り手の意識などに関する情報は充分に把握されていない。そこで本研究では広告媒体由来廃棄物の発生抑制と再資源化の可能性を明らかにすることを目的とし
て、家庭系広告媒由来体廃棄物を折込広告やDM、カタログなどの媒体別に詳細に分類し、発生実態に関する調査を行った。

Keywords:

広告媒体; 発生抑制; 家庭ごみ; 古紙; ダイレクトメール
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