非PBDE臭素系難燃剤の残留性および長距離移動性の評価と優先的に測定すべき物理化学パラメータの抽出

講演予稿
倉持秀敏; 滝上英孝; Martin Scheringer; 酒井伸一 (2012) 第21回環境化学討論会講演要旨集, pp. 320-321

【はじめに】 
我々は、これまでポリ臭素化ジフェニルエーテル(PBDEs )代替の難燃剤の蒸気圧等の物理化学パラメータを測定してきた。しかしながら、PBDEs 代替の臭素系難燃剤(非PBDE のBFRs)は数も多く、それらの物理化学パラメータを整備できていない状況にある。物理化学パラメータの直接測定は、比較的長い時間がかかることから、それらのすべてを測定できるわけではない。すなわち、測定対象と する物質とパラメータを絞り込む必要がある。そこで本研究では、物性推算ツールを用いて、まず、非PBDE のBFRs の物理化学パラメータと環境媒体における半減期を推定し、得られた値から残留性(Pov) と長距離移動性(LRTP ) を評価した。Pov とLRTP の高いBFRs を今後測定すべき物質として選定し、さらに、選定したBFRs の計算結果に対して感度解析を行うことにより、Pov とLRTP の値に影響を与える物理化学パラメータを抽出し,それらを測定すべきパラメータとして選定する. 

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