家庭で消費された記憶媒体の廃棄実態

講演予稿
李鎔一; 矢野順也; 浅利美鈴; 酒井伸一; 濱口弘行 (2012) 第23回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集, pp. 23-24

1. 背景と目的
京都市においては、2010 年度からCDやDVD、ビデオテープなどの記憶媒体類の拠点回収を市内1 か所にて開始し、2011 年度には市内22 か所に拡大している。回収された記憶媒体はプラスチック素材の原料などに再資源化されている。CDやDVDなどの光ディスクは、記録層を除けば単一のポリカーボネート樹脂により構成されており、マテリアルリサイクルに適していることが知られている。 [1]しかし、それらを資源物として回収している自治体は少なく、20 の政令指定都市においても、京都市の1 市のみである。資源回収を促進するためには、家庭で消費された記憶媒体発生量や、再資源化による環境負荷削減効果などを明らかにする必要がある。
本研究では家庭から排出された記憶媒体の組成分類調査と、ビデオテープの出荷量調査を行い、その廃棄実態の把握を試みた。調査の対象とした記憶媒体は表 1 のと
おりである。

Keywords:

記憶媒体; 再資源化; リサイクル; ビデオテープ; 光ディスク
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