プラスチック製容器包装処理システムにポリ乳酸素材への転換が及ぼす温室効果ガス削減効果に関するシナリオ分析

講演予稿
矢野 順也; 平井 康宏; 坪田 潤; 酒井 伸一 (2012) 第23回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集, pp. 99-100

1.背景と目的
プラスチック製容器包装(プラ容)が分別リサイクルされるようになってなお、家庭ごみ中のプラ容の化石資源由来炭素が廃棄物焼却過程での主要な温室効果ガス(GHG)排出源となっている。バイオマスプラスチック(バイオプラ)の廃棄段階まで含むライフサイクル全体のGHG 削減効果に関する研究1)や事例が近年報告される中で、我が国への導入を考える際には現状の容リ法に基づく化石資源由来プラスチック(化石プラ)のリサイクルシステムを比較対象としてバイオプラの処理システムを考える視点が重要と言える。そのため本研究では、化石プラがポリ乳酸(PLA)ベースのバイオプラで転換された際の処理システムのGHG 削減効果を定量的に明らかにすることを目的にシナリオ分析を行った。

Keywords:

バイオマスプラスチック; ポリ乳酸; プラスチック製容器包装; 温室効果ガス; シナリオ分析
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