講演予稿
藤本 祐希; 平井 康宏; 酒井 伸一 (2013) 第24回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集2013, pp. 437-438
藤本 祐希; 平井 康宏; 酒井 伸一 (2013) 第24回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集2013, pp. 437-438
1.研究の背景と目的
廃棄物焼却に伴う二酸化炭素排出量の算出やごみ処理施設におけるバイオマス発電割合算定のためには、都市ごみ中の化石由来廃棄物と生物由来廃棄物の割合を定量的に把握する必要がある。現在では、手選別によるごみ組成調査によってその割合を算出しているが、化石由来・生物由来炭素の判別の正確さや試料の代表性等の点に課題がある。精度よく化石由来・生物由来炭素を区別する方法として、炭素同位体比率の違いを利用した手法が開発されているが、本法をごみ焼却施設排ガスに適用した研究は数例に限られる。また、ごみ焼却施設からの排ガス中のバイオマス炭素比率はもやしているごみの組成の変動などの影響で時間とともに変動しているため、その時間的変動特性を把握する必要がある。しかし、このような観点からの考察は既往研究では行われていない。本研究では8時間の連続排ガス試料採取を合計14日間、またそのうちの1日において、1時間の連続排ガス試料採取を間隔を置かず8回行い、各試料のバイオマス炭素比率を測定した。一般的にサンプリング時間を長くすれば、試料間の分散は小さくなるはずである、本研究では1時間サンプルの分散から8時間サンプルの分散を推定し、実測値と比較した。その結果からごみ焼却施設排ガス中バイオマス炭素比率の時間的変動の把握を試みた。
Keywords:
バイオマス炭素比率; 14C; ごみ焼却炉排ガス
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