日本における廃乾電池の回収リサイクルに関する課題及び可能性

講演予稿
浅利 美鈴; 田崎 智宏; 酒井 伸一 (2013) 第24回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集2013, pp. 67-68

1.はじめに

 小形電池には、様々な種類が存在するが、中には有害金属や希少金属を含むものがある。電池種やメーカー・製品等により異なるが、資源性の面からはNi、Coやレアアース、有害性の面からはCd、退蔵電池ではHgの存在が指摘されている。日本において、一部の電池については、回収・リサイクルシステムが構築されているものの、回収率等は高くなく、回収率向上につながる方策や制度設計が求められる。ここでは、日本における廃乾電池の回収リサイクルの実態について、回収リサイクル実績及び制度の整理を行うと同時に、海外の事例との比較やアンケート調査結果などから、今後の日本における廃乾電池の回収・リサイクルに向けた課題及び可能性を述べる。

Keywords:

ニカド電池; リチウムイオン電池; カドミウム; コバルト; フロー解析
EDIT