成形板破砕時の石綿繊維飛散量定量化試験方法の検討

講演予稿
渡邊 洋祐; 川端 信裕; 平井 康宏; 酒井 伸一 (2013) 第24回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集2013, pp. 639-640

1.研究目的

 吹付け石綿等に比べて石綿飛散性が少ないとされる石綿含有成形板は、破砕除去すれば大量の石綿が飛散することが指摘されている。環境省のマニュアルでは成形板は原形除去を行うとする記述があるが、時間短縮等の面から実際には破砕除去される場合が多い。破砕除去される現場内で筆者らが石綿繊維濃度測定を行ったところ、管理濃度である150 f/Lを上回る現場が多数見られた。さらに筆者らは、破砕除去を再現した石綿含有成形板の破砕実験を行い、破砕時の条件と石綿繊維飛散量との関係を定量的に把握することを試みた。最終的には本試験で得られた結果から石綿含有成形板破砕除去時の作業者のリスク評価などにつなげることを検討している。

Keywords:

石綿; 石綿含有成形板; 破砕実験
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