ポリ塩化ビフェニルの排出量と環境中濃度の空間分布推定

講演予稿
橋本 匠平; 平井 康宏; 酒井 伸一 (2014) 第23回環境化学討論会要旨集, pp. 66-67

【はじめに】
ポリ塩化ビフェニル(以下PCB)の環境中濃度のモニタリング調査1) によると、PCB の環境中濃度は減少傾向にある。その理由として、PCB の排出量の減少、環境中での分解、底質への沈降、PCB特別措置法によるPCB 廃棄物の保管状況の改善、PCB 処理施設稼働によるPCB 廃棄物量の減少などが挙げられる。しかし、これらの寄与の程度は明らかでない。寄与割合を信頼性高く推定するためには、その前段階として、PCB の排出量から環境中濃度の実測値を再現できることが重要である。そこで本研究では2009 年度の排出量をもとに、環境中濃度の分布を推定し、実測値と比較した。これにより、現在の環境中PCB 濃度に影響を与えている要因を考察した。

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