大気PCBの発生源に関する検討

講演予稿
橋本 匠平; 平井 康宏; 酒井 伸一 (2014) 第25回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集2014, pp. 519-520

【はじめに】

 日本国政府の「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約に基づく国内実施計画」(以下、NIPインベントリ)ではPCBの発生源として非意図的な発生源が対象とされている。しかしPCB廃棄物からの揮発も主要な発生源である可能性があり、PCBの大気中濃度に影響をあたえていると考えられる。そこで本研究では2009年のNIPインベントリの発生源、PCB廃棄物からの揮発による排出量とその同族体組成から大気中濃度の同族体組成を推定し、同じく2009年の大気中濃度実測値の同族体組成と比較し、発生源ごとの大気中濃度に与える影響を考察した。

Keywords:

PCB; 同族体組成; 揮発率; 排出量; 大気中濃度
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