乾電池の購入・使用・廃棄に関する日本・英国・台湾の意識比較

１．はじめに

　小形電池には、一次電池と二次電池をあわせ様々な種類が存在するが、特に一次電池（乾電池）の使用本数が多い。過去には水銀含有製品が社会問題化したが、国内では無水銀化が進んだこともあり、関心は薄れていると考えられる。しかし、廃棄された乾電池に残存するエネルギー量を調べたところ、図1に示す通り、エネルギーが残存したまま捨てられる傾向にあり、特に日本では約8割がまだ使えるのに捨てられているということが明らかになった。
　そこで本研究では、エネルギー残存傾向が把握できた日本、イギリス、台湾において、乾電池の購入から廃棄に至る意識や行動に関するネットアンケート調査を行い、比較を行った。

第２５回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集2014