焼却施設の更新に伴う厨芥類のバイオガス化施設導入による エネルギー回収および温室効果ガス削減効果のポテンシャル推計

講演予稿
矢野 順也; 酒井 伸一 (2014) 第25回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集2014, pp. 55-56

1.背景と目的

 現在国内で稼働中の焼却施設の多くが老朽化により近い将来更新を迫られる状況にある。焼却施設の更新期間を30年とすると、国内の焼却施設の約1/3 の施設が2020 年までに、2/3 以上の施設が2030 年までに更新が必要となる。こうした更新時期において、特に都市廃棄物(MSW)の焼却発電が難しいとされる処理量100 t/日以下の規模となる中小都市にとって、MSW 中の厨芥類のバイオガス化は魅力的なエネルギー回収技術となる。本研究では、平成24 年度廃棄物系バイオマス利用推進事業での検討を踏まえ、焼却施設の更新に伴うメタン発酵(AD: Anaerobic digestion)施設導入のエネルギー回収および温室効果ガス削減効果のポテンシャルを明らかにすることを目的に解析を行った。

Keywords:

厨芥類; メタン発酵; シナリオ分析; エネルギー回収; 温室効果ガス
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