ポリブロモベンゼン系難燃剤の蒸気圧測定

講演予稿
倉持 秀敏; 元木 俊幸; 滝上 英孝; 酒井 伸一 (2015) 第24回環境化学討論会要旨集, pp. P-050

【はじめに】
 これまでの演者らの研究において1、ポリ臭素化ジフェニルエーテル(PBDEs)および数種のPBDE代替臭素系難燃剤(BFRs)について蒸気圧等の物理化学パラメータを測定してきた。特に、代替BFRsのリスク評価に資することを目的に物理化学パラメータの整備を行っている。しかし、BFRs は50 種以上あることから2、すべての物質について物理化学パラメータを測定することは困難である。そこで、我々は、計算モデルを用いてこれらのBFRs の残留性および長距離移動性を推定し、優先的に物理化学パラメータを測定すべき物質を選定してきた3。選定物質のなかには、ペンタブロモトルエン等のポリブロモベンゼンが基本骨格となる化学物質があり、本報では、ポリブロモベンゼン系難燃剤の蒸気圧を測定するとともに、得られた結果から25℃の蒸気圧を計算した。また、臭素数と蒸気圧レベルについて考察した。

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