PCB 廃棄物等の大気中PCB 濃度への寄与の推定

講演予稿
藤木 祐介; 橋本 匠平; 平井 康宏; 酒井 伸一 (2015) 第26回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集2015, pp. 513-514

【はじめに】

PCB 廃棄物の処理が中間貯蔵・環境安全事業株式会社が中心となって進められている。この処理による大気中PCB濃度への影響を評価し、今後のより効率的なPCB 管理方法を検討する必要がある。そこで本研究では各発生源の大気中PCB 濃度への寄与割合の推定を目的に、2012 年における大気中PCB 濃度を推定し、大気モニタリング濃度と比較した。対象PCB は、同族体では1~7 塩素化物を、異性体ではコプラナーPCB を対象とした。PCB の発生源としては、非意図的な産業系発生源及び使用・保管中PCB 製品からの揮発を発生源とした。また、温暖期と寒冷期で観測されている大気中PCB 濃度に違いがあることから、温暖期と寒冷期それぞれについて大気中PCB 濃度の推定を行った。

Keywords:

PCB; 同族体組成; 異性体組成; 揮発率; 大気中濃度
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