食品ロス発生に関連する消費者の意識と行動

1. はじめに

家庭ごみの削減に向けた重要なターゲットの一つが生ごみであり、多くの自治体で、食品ロス削減や家庭での生ごみ堆肥化等の推進、普及啓発活動が展開されている。しかし、食品ロス発生の背景には、販売戦略や流通システム、ライフスタイルの変化など、大きな社会的要因が存在しており、簡単に解決に導ける訳ではない。他方、食品ロス削減は、個々人・家庭の無駄な出費を押さえることができる側面もあり、消費者の意識・行動次第では、大幅な削減に繋がり、社会システムの変化を促す可能性もあると考えられる。そこで、そのような可能性を念頭に、食品ロス発生に関連する消費意識や行動について、ネットアンケート調査を行い、結果を考察した。