サモアにおけるプラスチック製品の消費・廃棄行動及び適正管理に向けた研究

講演予稿
土村 萌; 浅利 美鈴; 築地 淳; 酒井 伸一; Vicki Hall (2018) 第29回廃棄物資源循環学会研究発表会講演集, pp. 129-130

1. 背景と目的
大洋州島嶼国では、都市での人口増加やライフスタイルの変化によりごみの多様化・大量化が深刻な問題となっている。特にプラスチックごみは海洋に投棄されると、サンゴ礁やマングローブ、漁業、海洋生物などの自然環境に影響を与える可能性がある。また、プラスチックごみが小さな破片になると、海洋環境から取り除くことは非常に難しく、最も効果的な緩和策は投入量を減らすことだと言われている1)。大洋州島嶼地域各国から排出される海洋プラスチックごみの総量は、世界の上位20 か国の排出量の1%程度であるとみられる2)が 、未だこの地域における海洋プラスチックごみ排出状況や効果、対処策等を検証した研究はほとんど行われていない。そこで、本研究では大洋州島嶼国の一例としてサモアの家庭におけるプラスチック製品の消費と廃棄行動に関してアンケート調査を行うことで、サモアにおけるプラスチック製容器包装のフローや不適正管理を把握し、対策を検討することを目的とした。

Keywords:

大洋州島嶼国; プラスチック; 容器包装; 消費と廃棄; 不適正処理
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