24 年間保管した薬剤処理飛灰からの重金属の溶出挙動

講演予稿
水谷聡; 正木祥太; 貫上佳則; 酒井伸一 (2019) 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会講演集, pp. 503-504

１．背景と目的
わが国では，ばいじんの処理方法として薬剤処理が広く用いられているが長期的な安定化効果は分かっていない。本研究では，薬剤処理飛灰の長期的な安定化の状態を把握する為に，24年前に採取した飛灰とそれを無機系の薬剤とキレート薬剤とでそれぞれ安定化処理した薬剤処理物に対して昭和48年環境庁告示第13号で定められる溶出試験（以下，環告13号法）とpH依存性試験を行い，過去の試験結果と比較した。