家庭ごみ中の使い捨て製品の廃棄実態に関する研究

講演予稿
富田 悠貴; 矢野 順也; 浅利 美鈴; 勝見 潤子; 新島 智之; 酒井 伸一 (2019) 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会講演集, pp. 9-10

1.研究の背景と目的
レジ袋や商品の包装など使い捨てプラスチック製品が現在広く普及しているが、近年、使い捨てプラスチック製品が環境へと与える影響が問題視されている。中でも海洋環境へのプラスチックの流入は世界的に深刻な問題となっており、世界中の海岸での清掃活動で最も多くの個数が見つかった上位10 品目のうちの8 品目を使い捨てプラスチック製品が占めていると報告されている1)。欧州議会では2021 年までに使い捨てのプラスチック皿・ストロー・発泡容器などを禁止する法律が可決されており、日本でも2019 年5 月に策定されたプラスチック資源循環戦略において、ワンウェイの容器包装・製品をはじめとする回避可能なプラスチックの使用を合理化していくことが掲げられている。廃棄物の発生抑制を考える際に、プラスチック製をはじめとした使い捨て製品の廃棄量の実態把握が重要となる。しかし、環境省が毎年実施している容器包装廃棄物の使用・排出実態調査などレジ袋や容器包装の廃棄実態に関してはある程度の調査や先行研究が見られるが、廃棄実態の把握が不十分である製品も少なくない。そのため、本研究では使い捨て製品の品目ごとの廃棄実態を明らかとすることを目的として、家庭ごみの組成調査を行った。

Keywords:

組成調査; 廃棄物; 使い捨て製品; プラスチック; 家庭ごみ
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