生分解性素材のライフサイクル分析におけるパラメータの検討

講演予稿
衣川 佳輝; 矢野 順也; 酒井 伸一 (2019) 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会講演集, pp. 163-164

1.背景と目的
近年、温室効果ガス(GHG, greenhouse gas)削減や海洋プラスチック対策として、生分解性プラスチックの利活用への注目が高まっている。日本においても、2016 年の地球温暖化対策計画でバイオマスプラスチックの導入目標が2030年までに約200 万トンと定められている。しかし、生分解性プラスチックの中にはライフサイクルの環境負荷に関する知見が十分でない素材もあり、ライフサイクルにおいて寄与の大きいプロセスやパラメータの同定は環境負荷低減策を検討する上で重要となる。そこで、本研究では生分解性プラスチックとしてPLA(polylactic acid)ならびにPHA系素材(polyhydroxyalkanoate)を対象に、プラスチック樹脂製造及び処理シナリオにおけるパラメータの検討に焦点を置き、既存の化石資源由来プラスチックを生分解性素材へ代替することによるGHG 削減効果をライフサイクルの視点から定量化する際に、重要となるプロセスやパラメータの特定を試みた。

Keywords:

生分解性プラスチック; PLA; PHA; ライフサイクル分析; 温室効果ガス
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