- English
- 日本語
生ごみのうち、本来食べられるのに廃棄される食品のことを食品ロスといいます。当研究室は京都市と1980年から40年以上にわたって家庭ごみ細組成調査を毎年実施してきており、食品ロスは主要な研究対象の1つとして調査・研究してきました。京都市の分類では食品ロスは未開封の手を付けていない「手つかず食品」と、「食べ残し」を指し、生ごみの約40%を占めます。
手つかず食品の廃棄時期に着目すると、食品の種類によって大きく異なります。たとえば、比較的長寿命な飲料や油脂・調味料は期限前に廃棄されやすいのに対し、加工食品は期限後に廃棄されやすい傾向にあります。家庭ごみ中の食品ロスを調査することで、こうした組成や廃棄要因等を知ることができ、食品ロスの発生抑制による温室効果ガス削減効果のライフサイクル分析等に活用しています。
このほか、家庭ごみ以外にもスーパー等の事業系ごみ中の食品ロスを調査したり、コールドサプライチェーンの構築による食品ロス削減効果のライフサイクル分析などを行っています。