About
廃棄物資源循環学会「災害廃棄物対策・復興タスクチーム」発足について
趣旨
2011年3月11日東北地方太平洋沖地震により、東北地方ならびに北関東地方を中心に甚大な被害が生じています。今回は、地震動による建物被害からの震災廃棄物だけでなく、広範囲かつ巨大なエネルギーをもった津波による災害廃棄物、つまり、津波廃棄物が発生し、災害対応の初動時より大きな課題となっています。また、適切かつ迅速な災害廃棄物処理が、地域の復旧・復興において必須であることは言うまでもありません。さらに、日本においては、西南日本の南海トラフでの東海・東南海・南海地震の発生が危惧されており、今回と同様に地震動による被害だけでなく、津波による被災も懸念されています。
これらのことから、今回の東北地方太平洋沖地震での災害廃棄物に関して、直近でできる支援を行いつつ記録として残すことともに、将来に向けて、詳細な調査研究の実施により、学術的・体系的な知見として取りまとめることを目的に、廃棄物資源循環学会に「災害廃棄物対策・復興タスクチーム」を発足させることとしました。
タスクチームの目的
- 災害廃棄物に関連する情報プラットフォーム形成
- 幅広い社会の災害廃棄物対策ネットワーク
- 災害廃棄物に関する学術的記録と対策指針の改訂に向けた基礎的知見の導出
当面の活動
当面は次の活動を推進します。
- 災害廃棄物に関連する情報プラットフォームの構築 災害廃棄物情報ウェブを開設し、災害廃棄物に関する既往情報を提供します。また、タスクチームメンバーが、今回の災害廃棄物に関する個別推計などの研究成果や現地速報を得た場合には、新規情報を確認のうえ、提供を行います。
- 被災地域とのネットワーク構築 廃棄物資源循環学会員の個別チャネルで予備調査の事前調査的活動を、それぞれのネットワークでの展開を行いつつ、被災地域とのネットワーク構築を行います。
- 現地調査 必要に応じ、特定目的での調査を行う、あるいは適切なタイミングで被災地における災害廃棄物の発生・収集・処理の状況について記録するとともに、今後の調査研究課題をクリアにします。
災害廃棄物タスクチームの構成
- チーム代表 酒井伸一(京都大学、学会長)、大迫政浩(国立環境研究所)
- チーム幹事 島岡隆行(九州大学、学会調整担当)、吉岡敏明(東北大学、学会理事、地域担当)、原雄(廃棄物資源循環学会事務局、渉外担当)、平井康宏(京都大学、ウェブ担当)
- タスクチーム員 藤原健史(岡山大学)、貫上佳則、水谷聡(大阪市大)、平山修久、高岡昌輝、浅利美鈴、原田英典、勝見武(京都大学)、岡山朋子、谷川寛樹(名古屋大学)、山田正人、田崎智宏、河井紘輔、鈴木剛、倉持秀敏、渡部真文、滝上英孝、藤森 崇、山本貴士、寺園淳(国立環境研究所)、東條安匡、石井一英、黄 仁姫(北海道大学)、中山裕文(九州大学)、高畑恒志(都市防災研究所)、村上進亮、奥野亜佐子(東京大学)、眞鍋和俊(応用地質)、北脇秀敏(東洋大学)、山川肇(京都府立大学)、阿部直也(東京工業大学)、鈴木拓也(八戸工業大学)、野馬幸生(福岡女子大学)、鈴木慎也、田中綾子、柳瀬龍二、平田修(福岡大学)、佐藤昌宏、古賀大三郎(五洋建設)、奥田哲士(広島大学)、三村 卓、成島誠一(西武建設株式会社)、佐藤 淳(クボタ 水・環境総合研究所)、山口健俊(イーコス)、山本耕平(ダイナックス都市環境研究所)、鳥居雅隆(愛知工業大学)、淺木洋祐(北海道教育大学)、入野智樹(ダイセキ環境ソリューション)、山口直久(エックス都市研究所)、和田清美(NPOいわて銀河系環境ネットワーク)、両角和夫(東北大学、NPOいわて銀河系環境ネットワーク)、本田大作(株式会社リサイクルワン)、大野文良(清水建設株式会社)、平口嘉典(秋田県立大学)、峠 和男、小竹茂夫(大林組)、村田英彰、下川達之、藤本裕史(川崎重工業株式会社)、井上求(株式会社環境戦略研究所)、木川 仁、松本津奈子(株式会社佐野環境都市計画事務所)、宮脇健太郎(明星大学)、高橋直行(エコロジカルスタンド株式会社)、新井篤史(E.OCT株式会社)、林克彦(フジミコンサルタント株式会社)、穂積篤史(都築鋼産株式会社)、保賀康史(㈱鴻池組)、臼井直人(大成建設(株))、青山克巳、石田正利、山本実(太陽工業(株))、中村恵子(学会計画部会長)、為田一雄(ジェーハック)、小寺洋一(産業技術総合研究所)、田島直毅(前田建設工業(株))、小川領一(ラーバンデザインズ)、山田善紀(株式会社グリーンシンク)、姫野修司(長岡技術科学大学)、纐纈卓也(エイト日本技術開発)、片柳健一((株)環境管理センター)、坂本直久(モリタホールディングス)、高菅卓三(島津テクノリサーチ)、小林潤(工学院大学)、大内 東、高谷敏彦、佐藤真哉(仙台環境開発(株))、颯田尚哉(岩手大学)、皆川浩、久田真、白鳥寿一、須藤孝一(東北大学)、北辻政文(宮城大学)、副田俊吾(日本工営株式会社)、石渡寛之、浅井靖史(西松建設(株))、井上 護(循環物流システム研究所)、高田光康(大阪湾広域臨海環境整備センター)、三浦貴弘(京都市)、伊藤光夫(新明和工業株式会社)、照屋巧(鹿児島県リサイクル(株))、田村良彦(岩手県)、佐藤敬司、千葉俊介(大東環境科学)、Sung-Keun BAE(Changwon Natl. Univ.)、Weon-Joon LEE(Chonnam Natl. Univ.)、Jae Young KIM(Seoul Natl. Univ.)、Nam-Hoon LEE(Anyang Univ.)、Gil-Jong OH(Natl. Inst. Environmental Res.)、田野崎隆雄(北海道資源循環研究所)、豊口敏之((株)環境管理センター)、倭浩一郎(三井物産メタルズ(株))、江原仁((株)環境科学コーポレーション)、尾花博(太平洋セメント(株))、牛木裕(鹿島建設(株))、池田康隆((株)モリタエコノス)、香川智紀(全国産業廃棄物連合会)、佐々木勝裕()、高月勉()、中地重晴(熊本学園大学)、渡辺浩平(帝京大学)、氏家 亨(国土防災技術(株))、谷川昇((財)日本産業廃棄物処理振興センター)、古田秀雄((株)建設技術研究所)、吉田英樹(室蘭工業大学)、大方俊吾(常磐開発(株))、宗村邦嗣((株)ウエスコ)、一丸敏則((株)不動テトラ)、宗 清生(環境省現地災害対策本部岩手県内支援チーム)、小倉 廣(地域環境開発協同組合)、福田弘之((株)クレハ環境)、吉田浩子(Technical University of Denmark)
- チーム顧問 貴田晶子(国立環境研究所、学会副会長)、松藤敏彦(北海道大学、学会副会長)、長田守弘(新日鉄エンジニアリング、学会副会長)、中村一夫(京都高度技術研究所、学会理事)、山本和夫(東京大学、学会理事)、小林康彦((財)日本環境衛生センター)、由田秀人(日本環境安全事業㈱、学会理事)、森口祐一(東京大学)
今回のタスクチームは、今回の地震発生後に災害廃棄物問題を検討するべきということで自然発生的に集まったメンバーで構成しています。本問題に関心があり、何らかの貢献見通しのある学会員や関係の方々の当タスクチームへの参加は歓迎します。
タスクチームへの参加希望やお問い合わせはメールで:
- タスクチームへの参加申し込み用:hp-saigai (at) googlegroups.com
- マニュアルに関するお問合わせ用:saigai (at) jsmcwm.or.jp
- その他全般に関するお問合わせ用:dwm_jsmcwm-tg (at) sr351-er.eng.hokudai.ac.jp
((at) を @ に置き換えてください。)入会希望メールには、学会員の場合は、会員種別・会員番号を記載してください。また、災害廃棄物に関連する研究・業務経験と、タスクチームへの貢献見通しをお書きください。