著者: 安原昭夫; 形見武男; 橋本俊次; 中宮邦近
出版年: 2002年3月
URL: http://www.env.go.jp/recycle/waste_tech/kenkyu/print.php3?serial=34&word=%88%C0%8C%B4&D1=1&pos=0 全文へのリンク: あり引用向け表記: 安原昭夫ほか(2002)産業廃棄物の焼却に伴うダイオキシン類の発生挙動解明と抑制技術の開発に関する研究
注記: 廃棄物処理等科学研究費補助金の成果概要のページ。各種の焼却物をいくつかの燃焼条件で焼却した時の燃焼部でのダイオキシン類発生量(原単位)を明らかにした等。
結論:
塩素源の種類及び塩素含量とダイオキシン類の発生量の間に相関関係が成立することを明らかにした。無機塩素では、炉床温度を約800℃以上に、有機塩素では炉床温度を約1100℃にすれば、ダイオキシン類の発生をほとんど削減できる。排ガス中の一酸化炭素、塩化水素濃度とダイオキシン類の生成量の間に相関はなかった。小型焼却炉でも温度制御すれば、ほとんどの焼却物でダイオキシン類の排出量を1ng-TEQ/m3以下にできることが分かった。各種の焼却物をいくつかの燃焼条件で焼却した時の燃焼部でのダイオキシン類発生量(原単位)を明らかにした。この原単位、焼却量、焼却条件、排ガス処理効率による換算をすることによって小型焼却炉からのダイオキシン類排出量が計算できることを示した。
微生物分解による廃棄物処理法の研究では、まず微生物の探索を中心にした結果、100℃以上で増殖する微生物群を発見した。分解実験では一部のプラスチックが分解されるというデータを得ることができた。